スピードKeiの初心者向け投資術

人はなぜお金を投資・運用できないのか?その理由や初心者が投資を経験するための具体的方法を「貯蓄に狂っていた僕」がお伝えします。

僕が初めて購入した投資信託「底力」とは

投資信託「底力」という商品>


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初心者が投資信託を始めるにあたって、事前に頭に入れておかなければならない「7つ」のこと

  1. 基準価格
  2. 口数
  3. 分配金
  4. 株式ファンド
  5. 債券ファンド
  6. リート
  7. バランス型ファンド

1)基準価格とは、投資信託の値段のことです。

2)口数とは、投資信託の取引単位です。

3)分配金とは、運用利益のことで、受け取ることが出来るお金です。

4)株式ファンドとは、国内外の株で運用する投資信託です。

5)債券ファンドとは、国内外の債券で運用する投資信託です。

6)リートとは、国内外の不動産で運用する投資信託です。

7)バランス型ファンドとは、株式・債券・不動産に分散して運用する投資信託です。

 

どうですか?

1~7の文章を読んだだけで、これら専門用語の意味が伝わり、文章から投資信託の流れ(フロー)をイメージ出来ましたか?

 

イメージ出来た人、挙手!!!

あっ、かなりいらっしゃいますね!ありがとうございます(笑)

前の記事の「投信364」を使うだけでも会話は出来るようになりますが、会話のその先、読んで理解してイメージする力をつける必要があります。

 

では、イメージ出来た人へは、具体的に商品を挙げて投資信託を説明いたします。その商品とは「底力」という、僕が初めてやった投資信託です。

 

投資信託「底力」とはどんな商品なの?

今までの説明を理解したという前提で、当時僕が初めてやった投資信託を、当時の条件のもと話を進めます。

  1. 名称   :ダイワ・バリュー株・オープン(愛称:底力)
  2. 運用会社 :大和証券
  3. 販売会社 :大東銀行
  4. 手数料  :3.24%
  5. 基準価格 :11,500円
  6. 投資額  :100,000円
  7. 分配金  :年2回(1回あたり160円)
  8. ジャンル :株式ファンド

これらが商品の概要ですが、下記で具体的に説明します。

 

1)名称・・・ダイワ・バリュー株・オープンとは、投資信託の名前です。いわゆる商品名ってやつです。投資信託にはこのように必ず商品名がついております。また愛称の「底力」っていうのは何かというと、これにはぶっちゃけ、あんまり意味はないです。投資信託は、日本人にとって馴染みがないので、身近に感じさせるために、愛称をつけています。

 

2)運用会社・・・投資信託の「底力」を運用をする(運用するファンドマネージャーがいる)会社のことです。他に投資商品を作ったり、運用中の投資信託の売買の指示、組み込まれている株式・債券等の投資判断を行ったりします。

 

3)販売会社・・・投資信託「底力」を販売する会社です。投資家は運用会社からは購入することが出来ません。投資家が購入する場所は「販売会社」です。販売会社には、銀行・証券会社・JA・郵便局等があります。僕の場合は、福島県の地銀である大東銀行から購入しました。

 

4)手数料・・・投資信託を購入する場合、必ず手数料がかかります。手数料率は、1.08%、2.16%、3.24%など、投資信託によって違います。「底力」の場合、3.24%だったので、僕は 100,000円 投資した瞬間に 3,240円 が、手数料として大東銀行に取られました・・・泣。もし 1,000,000円 やっていたら 32,400円 が手数料です。手数料率はバカになりません。デカいです・・・。

 

5)基準価格・・・投資信託の値段であり、10,000口 あたりの値段です。例えば上記の「底力」という商品は、この当時 10,000口 あたり 11,500円 だったので、11,500円 以上出さないと買えないってことです。投資信託は 10,000口 単位なので、どの投資信託も、最低取引単位は 10,000口 以上となります。ちなみに投資信託は、この基準価格があがれば儲かります。

 

6)投資額・・・僕がこの当時購入(投資)した金額です。いくら投資するかは、本人の自由ですが、口数が 10,000口 以上なので、商品ごとに最低投資額が決められております。

 

7)分配金・・・預金の利息みたいなモノです。投資信託の運用で得た利益を、投資家に支払われるのが分配金です。分配金額、分配回数は投資信託の種類によってさまざまです。分配回数が年に0回、1回、2回、4回、6回、12回などがあり、分配金も 0円 ~ 200円 など、さまざまです。この分配金は 10,000口 あたりの金額です。「底力」の場合、10,000口 当たり、320円(160円 × 2回)が分配金として受け取れます。

 

Q)分配回数が年に12回も!もらえるファンドがあるんですか?毎月利息もらえるってこと?すごいじゃないですか!

A)たしかに毎月もらえて儲かりそうですが、これには補足事項(下記①)があります。

Q)分配金がたった年に 320円?少ないですよ~。投資信託に魅力を感じません・・。

A)金額だけで見ると少なく感じますが、これにも補足事項(下記②)があります。

 

8)ジャンル・・・投資信託の種類のことです。この「底力」という商品は、日本の株に投資するので、債券とか不動産ではなく、ジャンルでいうと国内の「株式ファンド」ということになります。なので、日本企業の株(日経平均株価)が上がれば、この「底力」も連動して基準価格も上がります。

 

以上、かなり噛み砕いて説明しましたが、この「底力」という投資信託をイメージ出来ましたか?

簡潔に要点だけまとめると、株式ファンドであり、分配金が年に2回で計 320円 を受け取ることが出来るファンドです。

 

投資初心者が最初に確認すべき5項目

担当者から投資信託の話を聞くとき、初心者はこの「5項目」だけ注意して、把握してください。

  1. 何のファンドなのか?
  2. 基準価格はいくらか?(投資金額で何口買えるか?)
  3. 手数料率は何%か?
  4. 分配金は年に何回出るのか?
  5. 分配金は年にいくら出るのか?

 

Q)えっ??投資信託を選ぶとき、たったこの5つだけでいいんですか?

A)いいんです!初心者は、この5つだけで!多くのことを頭に入れて考えすぎると、かえって迷いすぎて、そのうち「難しいから、や~めた!」って投資をやらないパターンへ。人間はそういう生き物です(笑)

 

インターネット検索すると、投資信託に関する情報が実に多いです。調べれば調べるほど、初心者は何を信じて、何を基準に投資をすればよいのか?わからなくなります。投資初心者のための「商品分析5項目」というのは、洗脳5箇条から解放された僕が、いろいろな経験のもと、自己流であみだした投資商品の分析基準なのです。

 

補足事項

さて、ここで補足を説明したいと思います。

上記で書かれていた補足事項①②を覚えてますか?分配回数と分配金についてです。商品分析5項目の中の2つを占めるので重要です。ここはちょっと丁寧に説明する必要があります。

 

<補足事項① 分配金の回数>

分配金の回数は、実は多ければ良いというものではありません。

分配金というのは、投資信託運用して得た利益を還元する利息みたいなものです。毎月分配金を出すということは、運用がうまくいかなくても出すということです。

 

運用がうまくいっている時は、ファンドには含み益(利益の蓄え)がありますので、分配金を出すことは容易であり、苦ではありません。

 

しかし、運用がうまくいってないときは、ファンドは含み損(利益ゼロまたはマイナス)を抱えている状態になるので、分配金を出すことは、苦になります。つまり、損をしているのに利息を払うということになりますので、ファンドの状態は悪くなります。

 

具体的にいうと、運用が悪い状態で分配金を出すと、基準価格が下がります。

 

ですので、分配金12回のファンドより、分配金1回のファンドの方が、投資信託の運用はうまくいく傾向(含み損を抱えても最小限で回復する傾向)があります。

 

<補足事項② 分配金の額>

分配金の額は、実はこれも上記に同じで、多ければ良いというものではありません。

上記で、分配金というのは、投資信託を運用して得た利益を還元する利息みたいなものと言いました。ですので、多く分配金を出すということは、運用がうまくいかなくても出すということです。

 

運用がうまくいっている時は、ファンドには含み益(利益の蓄え)がありますので、分配金を多く出すことは容易であり、苦ではありません。

 

しかし、運用がうまくいってないときは、ファンドは含み損(利益ゼロまたはマイナス)を抱えている状態になるので、分配金を多く出すことは、苦になります。つまり、損をしているのに利息を多く払うということになりますので、ファンドの状態は悪くなります。

 

具体的にいうと、運用が悪い状態で分配金を多く出すと、基準価格が下がり、運用が苦しくなることもあります。その結果、分配金減額となることもあります。

 

※分配金減額は、急に起こります。この分配金額では、運用会社(ファンドマネージャー)がこのままだとファンドの運用が厳しいと判断した場合、運用会社の方で勝手に分配金額を変更します。

 

ですので、分配金1回 300円 のファンドより、分配金1回 50円 とか、分配金が低いファンドの方が、投資信託の運用はうまくいく傾向(含み損を抱えても最小限で回復する傾向)があります。

 

<分配回数と分配金の関係>

「底力」の分配回数と分配金のことを、具体例で説明します。

  • 基準価格:11,500円
  • 投資額 :100,000円
  • 手数料 :3.24%(3,240円)
  • 分配金 :年2回 320円(1回あたり160円)

投資額 100,000円 - 手数料 3,240円 = 実質投資額 96,760円

投資信託は金額より、口数で把握するので、口数を算出します。

実質投資額 96,760円 ÷ 基準価格 11,500円 × 10,000口 = 84,139口

 

分配金は 10,000口 あたりの金額であり、年2回の分配なので、10,000口 あたり年 320円 受け取ることが出来ます。

年間分配額 320円 × 84,139口 ÷ 10,000口 = 年間分配金 2,692円

 

ちなみに分配金から利回りを算出すると、2,692円 ÷ 96,760円 × 100 = 2.78% となります。

年利 2.78%・・・今の預金利率とは比較にならない高金利です。

 

最後に

底力を分析して、書き出してみましょう。

  1. 種類   株式ファンド 
  2. 基準価格 11,500円(100,000円 投資で 84,139口)
  3. 手数料  3.24% (3,240円)
  4. 分配回数 年2回 (1回あたり160円)
  5. 分配金  320円  (84,139口 で年間 2,692円受け取れる 年利 2.78%)

ねっ!投資信託をこの5項目で分析するだけで、投資が詳しい人に見えてきますよね。

徐々に投資家らしくなってきたと思いません?

 

<要点はこれ!>

  • 投資信託を選ぶ場合、必ずその商品がどういう商品なのか、分析しなければなりません。
  • 何のファンドなのか?基準価格は?何口買えるのか?手数料率は?分配金は出るの?分配金は年にいくら出るの?
  • それを簡単に分析、数値化するのが「商品分析5項目」です。

是非、使ってみてください!