スピードKeiの初心者向け投資術

人はなぜお金を投資・運用できないのか?その理由や初心者が投資を経験するための具体的方法を「貯蓄に狂っていた僕」がお伝えします。

5)預金・貯蓄にしか興味がなかった僕が投資に目覚めた理由(全5話)

<洗脳からの脱出~お金を眠らせるな!お金に働いてもらえ!>


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「貯蓄は正義」「不用な支出は悪」を守って生きてきた僕が、仲良しの銀行員からの頼みだからということだけで、投資信託をやってしまったのです。

ほとんど知識がないのに・・・しかも 100,000円 も・・・

 

 これは重大な法律違反であり、懲役刑に匹敵する重罪である!大袈裟だが、洗脳されていた僕の気持ちは、そのくらいということです!

 

「せっかく貯めたお金を減らしてしまいました・・」

「無駄な支出をしてごめんなさい・・」

リスク商品に手を出した自分に謝りました。

 

 ちなみに僕が購入した投資信託は、下記の商品でした。

※預金や保険は「契約」と言いますが、投資商品に対しては「購入」という言葉を使うことが多いです。

 

  • 投資信託 :ダイワ・バリュー株・オープン(通称:底力)
  • 運用会社 :大和証券
  • 手数料  :3.24%
  • 基準価格 :11,500円
  • 投資額  :100,000円
  • 分配金  :年2回

 

 100,000円 分を購入したのですが、話を聞くと、最初に手数料が引かれるというのです。手数料は3.24%なので、100,000円 に対して3,240円かかります。

契約時点で僕の元本はすでに 96,760円 に減っているだと?!

 

 詐欺じゃん!!!

 

 何もしていないのに、マイナス・・?

 これが僕が納得できない(投資系を絶対やってこなかった)理由です!

 

 なので、マイナスにならないためには、この投資が失敗で終わらせないためには、手数料の3,240円を取り戻して、評価額が 100,000円 を超えてから解約しなければならないということです。

 

 何でこんなことで悩まなければならないのか?

 まず、みなさんわかりますか?この「不用な支出」のこと。自分のためにならない不用な支出・・・それは3,240円の手数料ことです。

 

 3,240円 は誰のためのお金ですか?

 銀行の収益ですよ!銀行の収益のために投資信託を契約して、わざわざ手数料を払っているんです。

 3,240円 が不用な支出であり、いわゆる無駄な支出「悪」なのです!

 

  • この通称「底力」という投資信託は、さまざまな企業の株式に投資する「株式ファンド」なので、そのさまざまな企業の株が上がれば、基準価格も上がります。わかりやすく言うと、日経平均株価に連動するということです。日経平均株価が上がると、それにつられて上がり、逆に日経平均株価が下がると、それにつられて下がります。(日経平均に連動する投資をインディックス型投資信託とも言います)

 

 ちなみに、購入時の基準価格が 11,500円 なので、この価格が上昇しないと、投資元本の 96,700円 は増えません。この価格は毎日変動しますので、こういう投資商品を持つと、毎日基準価格の動きを見なければならないのです。

 

 日経平均株価に連動する投資信託なので、投資元本の 96,760円 が 98,000円 に上がったり、また逆に 94,000円 まで下がったりと、毎日がハラハラでした。

 

 頼む!僕にビギナーズラックを!!(祈)

 

 今回の投資は時期が良かったのか、日経平均株価が上昇傾向だったため、基準価格は上げ下げを繰り返しながら、なんと徐々に上がっていったんです!

※ちなみにどんなに祈っても株価には影響しません(笑)

 

そして6か月後・・・

  

 なんと!96,760円 の投資額が 106,200円 になったのです!!!

 

 

よくわかりませんが・・・増えました!!!

 

 

 結果だけを見ると、プラスになって良かったね~と思う人が多いですが、洗脳されていた僕は、嬉しさよりも焦りと辛さで・・・もう我慢の毎日でした。

 

 この半年、大げさに聞こえるかもしれませんが、仕事にも集中できず、毎日罪悪感の中で生きてきたのです。

 周りからは、日経平均株価が上昇傾向だから、もうちょっと様子をみたら?と言われましたが、これ以上の利益なんてどうでもいいんです。「100,000円 超えたので、解約して利益確定しよう。もう解放されたい・・・」

 これが僕の本心でした。

 

 解約の結果、106,200円 - 96,760円 = 9,440円

 9,440円 増えましたが、購入時に 3,240円 の手数料がかかっているので、それを考慮すると、9,440円 - 3,240円 = 6,200円。

 6,200円 が確定した利益です。

 

 

 運用結果は+6,200円

 

 

 ほっ・・・

 救われた・・・

 罪悪感からの解放・・・

 僕はやっと罪から逃れられたという、安心の溜息をつきました。

 

「こんなハラハラ、心臓に悪い商品、もうやらないぞ!!」と決意しました。

 

  が・・・自分の中で「なにか」がおかしいんです。

「貯蓄は正義」「不用な支出は悪」という生き方をしてきた僕が、何かおかしい。

 

 

 そう!僕は

 今回の投資信託の経験を通して「なにか」を感じたようなんです。

 

 

 なにを感じたか?というと、

 この時期の定期預金利息は、0.01%

 100,000円 を1年間の定期預金で運用すると+10円

 しかし、今回の投資信託は、6か月の運用で+6,200円1年に換算すると+12,400円ということになる。

 

「えっ!何!?この差!?」

 

 定期預金は固定金利の確定利回りなので、元本保証だが、何があっても年利は0.01%。

 対して、投資信託は、基準価格が変動するリスクはあるが、上昇傾向で解約すれば、大幅な利益を得ることが出来る。しかも分配金(利息みたいなもの)も出る。

 

 ためしに今回の投資信託の運用益を年利率に換算してみた。

 6ヶ月で 6,200円 だったので、6,200円 ÷ 96,760円 × = 0.128・・

 

 

 年利 12.8% だと?!

 

 

 今回の投資信託は 100,000円 を6ヶ月運用して、6,200円 の利益が出ましたが、

 もし100万円やっていたら・・・・・62,000円の利益

 もし1,000万円やっていたら・・  620,000円の利益

 もし1億円やっていたら・・・・・   6,200,000円の利益

 

 何だ?この考え方・・面白いぞ!

 

Q)お金って、不用な支出を避けて、貯めていくモノじゃないんですか?

A)いや、違います!

 

Q)お金って、無駄使いをせず、楽しいことを我慢しながら、貯めていくモノじゃないんですか?

A)いや、それも違います!確かに貯金をしていれば、お金が増えていく時代はありました。30年前は、金利が7%~8%でしたので、100万円を定期預金で運用すると、10年後に180万円になりました。しかし今は時代が違います。貯めるだけでは増えない時代なのです。つまり・・・

 

お金は動かさないと増えません!動かすとは運用のこと。運用した結果、こんなに増えた!っていうのが、今の時代の「お金」の使い方なんです!

 

 お金は銀行に預けて、眠らせるのではなく、投資・運用等で動かし、働かせることで増やすモノ。

 

 僕が感じた「なにか」「これ」だったのです!

 

 その考えが生まれた僕は、あろうことか、洗脳5箇条をこのように考えてみました。

  • 無駄遣いするな!⇒無駄遣いしたいなら、その分を稼げ!
  • お金は貯めろ!⇒貯めるのはアリだが、貯めたお金は眠らせずに働かせろ!
  • 借金は何があってもするな!⇒借金してもその利息分は他で稼げ!
  • クレジットカードは作るな!⇒分割で買うなら2回目以降は稼いだ分で払え!
  • 欲しい物があっても我慢しろ!⇒欲しい物は買え!そして買った金額を稼げ!

 

 確かに洗脳5箇条の考え方は間違いではないです。これらを守ってれば、間違いなくお金は貯まります。

 計画通りには貯まりますが、計画以上に「増えることはない」

 

 この瞬間、僕は完全にお金に対する考えが変わりました。今回購入した投資信託の 3,240円 の手数料が、「もったいない」ではなく「その分を運用で稼げばいいという考えになりました。

 

「貯蓄は正義」

これは正解だと思います。貯蓄は悪いことではないですからね!

「不用な支出は悪」

悪ではなかったです・・(笑) 

正解は「不用な支出をしたなら、その分を稼げ!」です。

 

 僕は今回、たまたま情に流されて投資信託をやったことにより、別な世界を知りました。今まで経験したことがない世界・・なんかスーパーサイヤ人になれた気分です(笑)

 

 くどいようですが、大事なことなので何回も言います。

 ここで僕が学んだことは「稼ぐ」「増やす」です。

 

 「使わず貯めろ」ではなく「稼いで増やせ!」

 

  • ATM の手数料、216円 がもったいないと考えるな!
  • おろして 216円 かかるのであれば、それはそれでいいじゃないか!
  • かかる 216円 を貯蓄から捻出するのではなく、216円 を運用等で稼げ!
  • 稼ぎ続ければ、不用な支出があっても貯蓄は減らない!

 

 みなさんも人生を振り返ってみると、僕と同じようなことありませんか?

「あの時」「あの経験」があるから、今の自分がある、みたいなこと・・・

 必ずあるはずです。

 

 僕はまさに今回の出来事です。

 33歳の時、情で付き合った投資信託があるから、今の自分がある。

 33歳の時、投資信託を「経験」したから、今の自分がある。

あの時、あの「行動」したから、今の自分がある。

 

 逆にいうと、行動しなかったら、今の自分はこうなってないです。運用の楽しさ、すばらしさに気付いてないです。いまだに洗脳5箇条で生きていたでしょう。

  • 行動すれば、人生変わります。
  • 人生を変えたければ、行動すべきです。
  • 行動すれば、必ず「成功・失敗」の結果がでます。

 

 結果が出るということは、行動した証拠であり、変化がある人生を送っている証拠です。

 

 今回、僕に起きたことは「行動」したことにより投資信託「経験」し、考え方が「変化」したのです。

 

「行動」⇒「経験」⇒「変化」

 

 7年間働いた銀行を30歳で辞め、33歳で初めて投資信託を経験した僕は、今後「投資・運用」に興味を持つようになります。

 

 33歳、ここから僕の新たな人生、投資・運用の人生が始まったのです。

 

 

~預金.貯蓄にしか興味がなかった僕が投資に目覚めた理由(全5話)終わり~