投資・資産運用に向いてる人と向いてない人
<お金と出来事の関係性>
世の中には2種類の人間がいます。
それはある物事に対しての「経験者」と「未経験者」です。
人は生きていると、さまざまな事象を見たり、聞いたり、行ったり、と・・・いろんなことを経験します。
・見たことがある人 ⇔ 見たことがない人
・行ったことがある人 ⇔ 行ったことがない人
・食べたことがある人 ⇔ 食べたことがない人
・買ったことがある人 ⇔ 買ったことがない人 など。
このように、生きていると毎日必ず自分自身に「何か」が起きてます。
しかし、人はそれらは当たり前の日常であり、わざわざ起きたことをいったん考えて受けとめる、ということはしません。
下記の様な出来事があったとしましょう。
①「高速道路に乗って遠方の海に行った」
②「迫力あるSF映画を見た」
③「Amazon Primeの有料会員になった」
今日起きたことは、記憶には残りますが、下記のようにいったん考えて受け止めたことがありますか?
①「高速代とガソリン代を使って、きれいな海という景色を手に入れた」
②「お金を使って、迫力と楽しさと感動を手に入れた」
③「有料会員になったことで、動画や音楽の見放題・聴き放題サービスを手に入れた」
どうでしょう?このように考える人、あまりいないですよね(笑)
物を手に入れるためにお金を使うのはもちろんですが、この世の中、あるサービスを受けても、お金を使うことが多いのです。
「これが、投資・運用にどう関係するの?」と思うかもしれませんが、実はこれが大いに関係するのです。投資に向いている人と向いていない人は、この基準で決まるといっても過言ではありません。
投資・資産運用に向いている人の考え方
人は、基本的にモノに対してお金を払います。
食料を買う、服を買う、車を買う、家を買うなど、モノを得るためにその対価としてお金を払うのです。
しかし、形がないモノに対してお金を払わなければならないことも、世の中にはたくさんあります。例えば・・・
- 電話・インターネットの通信費
- アプリ内の課金
- 電車・バス・タクシー等の運賃
- ゲームセンター・カラオケでの遊興費
- 美術館・博物館の入場料
- 市民税・所得税・健康保険料・国民年金等の税金
- セミナー受講料
- 弁護士への相談料
- 有料メルマガの会費 など
生きていくうえで必要であり、払うことに慣れているモノに対しては、人は簡単にお金を払いますが、慣れていないものに対しては、かなり出し渋ります。
上記でいうと、セミナー受講料、弁護士への相談料、有料メルマガの会費、こういうものに対しては、人は簡単にお金を使ってくれません。
実は、投資・運用に向いているか向いていないかは、ここが境界線なのです。
セミナー受講料、弁護士への相談料、有料メルマガの会費、これらに共通するものは何かわかりますか?
モノにお金を使うのではなく「目に見えない価値」に対してお金を使うということです。
もうこれが結論です!
投資・運用をやるにあたって、この考え方が非常に重要なのです。
投資・資産運用に向いていない人の考え方
Q)投資・資産運用に向いている人は「目に見えない価値に投資できる人」ということなのであれば、向いていない人は「価値に投資できない人」ってことですよね?
A)はい!その通りですが、それ以外にも、下記の様なタイプは投資・資産運用に向いていません。僕の職場の同僚Sさんの話です。
◯Sさんとの会話 その1
S)普通預金の口座の残高がもう少しで 100万円 になる。100万円 貯まったら、あれをやるんだ!
S)えっ?何言ってんの?そんな危険な商品に手を出すわけないじゃん!
僕)じゃあ何をやるの?
S)もちろん定期預金だよ!
僕)定期?だって金利 0.01% だよ?100万円 積んで1年で 100円 だよ?税引後 80円だよ?
S)いいじゃん!普通預金の金利より高し、元本保証だし!安心して運用できるし!
僕)・・・・
◯Sさんとの会話 その2
僕)Sさん!それ美味そう!どこで売ってるの?セブン?ローソン?
S)近所の◯◯スーパーだよ。コンビニなわけないじゃん!
僕)・・・わけないじゃん?どういうこと?
S)私コンビニ行かないもん。飲み物とか弁当とか高いから。
僕)でもたまには行くことあるでしょ~!?
S)ない!多分ここ5~6年行ってない。
僕)えっ!?そうなんだ・・・・
◯Sさんとの会話 その3
僕)Amazon Prime の会員になってみたけど、映画とか音楽とかすっげぇ便利だよ!
S)えっ?どういうサービスなの?
僕)年会費3,900円で・・・・※~長々と説明する~※
S)ふ~ん。私は音楽とか動画は You Tube で充分だから~。
僕)なにか他で、有料会員になっててこれは便利!って思えるサービスある?
S)なにもやってない!もったいないもん。
僕)・・・・
この3つの会話を聞いて、何か感じましたか?僕が何を言いたいか分かりますか?
実は、これらの会話の中に、投資・資産運用に向かない人の特徴が何個も詰まっているのです。Sさんとの会話から読み取れる特徴は、下記のとおりです。
- 元本保証の預金しか信じない
- 投資は危険と思っている
- 定期預金の 0.01% を高いと思っている
- 値段だけで判断して、コンビニは高いと決めつけている
- モノを買う基準は、質より安さを優先している
- 形がないサービスにはお金を使わない
このように、自分の判断だけで物事を決定し、それが生き方の基準になっています。自分自身の考えに柔軟性がまったくなく、あらゆる事象に対する考えがすでに固まっており(俗にいう思考停止状態)今後、情報を率先して収集することや、経験を通して視野を広げるとか、そういう可能性が0に近い状態です。
こういうタイプの人は、完全に投資・資産運用には向いておりません。
投資・資産運用向きの人になるには
Q)自分、不向きなタイプなので、それを変えたいのですが、どうすればいいですか?
A)育った環境により、考えがすでに固まって習慣になっているので、簡単には変わらないと思いますが、変える方法はあります。
ズバリ「経験」と「価値」にお金を使うこと!
お金を使うとき「このお金で何を得たか?」を毎回考える癖をつけてください。
◯モノを買ったときは「モノ」を得た。
◯外食の時は、おいしい「料理」を得た。有名店で食べたという「経験」を得た。
◯ブランド物を買ったときは「自己満足」を得た「優越感」を得た。
◯病院に行ったときは、健康体になるための「治療」を得た。
◯片道30分の距離をタクシー使ったときは、時短により「時間」を得た。
お金を使うと、対価として必ず「何か」を得てるんです。毎回使うときに考えると、それが癖になり、自然とこういう発想になります。
そしてこれも重要なので、言っておきますね。
お金を使ったあとは、絶対後悔するな!
使うなら、出し惜しみせず、使った後は後悔しないこと。使うなら、気持ちよく使わないと、投資・資産運用向けの脳(投資的思考)にはなりません。
最後に
投資・資産運用に向いている人の特徴は、お金の貯め方に特徴があるのではなく「お金の使い方」「使ったあとの考え方」に特徴があるのです。
<要点はこれ!>
- お金を使って「経験」と「価値」を買え。
- お金を使ったら「何を得たか」毎回考える癖を。
- どうせ使うなら、堂々と!気持ちよく!
- 使ったことに対して絶対後悔するな!後悔したらその金は死に金と化す。
- 有益な情報は有料である。なんでも無料で知りたいと思うな!