スピードKeiの初心者向け投資術

人はなぜお金を投資・運用できないのか?その理由や初心者が投資を経験するための具体的方法を「貯蓄に狂っていた僕」がお伝えします。

1)預金・貯蓄にしか興味がなかった僕が投資に目覚めた理由(全5話)

<貯蓄は正義・不用な支出は悪 ~洗脳5箇条~>


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  1.  無駄遣いするな!
  2. お金は貯めろ!
  3. 借金は何があってもするな!
  4. クレジットカードは作るな!
  5. 欲しい物があっても我慢しろ!

 

 これは、僕が親から教わった5箇条です。

 小学校の頃から、お金の話やお金が絡む出来事が起こると、耳にタコが出来るくらい言われ続けてきました。

 

理由は読んで字の通りです。

  1. 無駄遣いしたら、お金は残らない。無駄な支出は極力抑えろ!
  2. 将来のためにお金は貯めておけ。先を読み、老後のことを考えた貯め方をしろ!
  3. ローンの利息ほどバカげた支出はない。利息払いはこの上ないムダ金だ!
  4. 分割で買うということは、自分の経済力を超えた買い物ということだ。一括で買えない時点で身の丈以上の買い物と思え!
  5. 安易な考えで物を買うな。物欲なんか一時の感情であり、そのうち熱も冷める。とにかく我慢する力を身につけろ!

 

 親は絶対的存在という家庭で育った僕は、これらのことを言われても、反論というか、疑問を抱くこともありませんでした。

 

幼少期から僕は次のような生活を送ってきました。

◯プレゼント

 おもちゃ等のプレゼントは、年に2回しか買ってもらえません。誕生日とクリスマスです。それ以外ではどんなにねだっても泣いても、絶対ダメでした。

 

◯外食

 外食は、主に旅行の時以外はしませんでした。

 世間でありふれている、外食ラーメン、外食ファミレス、外食ファストフード・・・絶対ありえませんでした。

 

◯服

 服は必要最低限の枚数以上は買ってもらえませんでした。

 小学生の時は、私服のTシャツ2枚、ズボン2本、セーター2着、トレーナー2着、ジャンパー1着、それ以上は持っていませんでした。

 Tシャツ、セーター、トレーナーが2着ある理由は、洗濯した時の替えのため、ジャンパーが1枚の理由は、ジャンパー上着は1シーズンは洗濯しないで着続けるからです。どうしても着る服がないときは上下ジャージを着ていました。

 

 高校生にもなると、自分で服を買うこともありましたが「Tシャツは1着1,000円以上、シャツやトレーナーは1着2,000円以上だったら、買うときにホントにこれを買っていいのか悩め!」とも言われました。

 理由はTシャツやトレーナーのような消耗品に1,000円以上も出したくない(出す価値がない)からということでした。

「消耗品はいつかは廃れて、価値がなくなり捨てる。捨てるモノにお金をかけるな!」と。僕はいつも「なるほど!」と思い、親のこの素晴らしい考えに疑問さえ起きませんでした。

 

 どう思いますか?

 僕は何とも思わなかったのですが、みなさんはこの生活、信じられますか?これを強要されたら絶対嫌ですよね?反発、反論しますよね?!

 

これが植えつけられた教育です。恐いですね~教育って。

すべての教育って「洗脳」だと思うんです。僕は教育という名目で、洗脳を受けていたんです。

 

 人は、親や先生、周りの友人知人から、あらゆることを学びます。

 自分にとって必要なモノは受け入れ、不要なモノは捨て、そして自分で考え、それらの繰り返しが、自分自身を作っていきます。それが個性です。

 僕は個性というか、僕自身は親のコピーであり、それがそのまま個性になったとも言えるでしょう。

 

 親のコピーである僕は、小・中・高、そして大学、こんな環境で22年間育ち、ついには無駄な出費を抑える力、我慢する力を身につけ

 

「貯蓄は正義」

「不用な支出は悪」

 

ということを完璧に洗脳されてしまいました。

 

 そんな洗脳された僕は、大学卒業後、就職先について自分の考えと親の考えが合致したこともあり、お金のことを学べ、お金に携わる代表的な職業である「銀行」に就職することになります。

 

~第2話へ続く~